砂の女

ある人が「本読む時間がないときはなるべく良い本を読もうとする。そんなときは昔から名著とよばれる本を読めば良い」的なことを言っていた気がします。

そんなことがふと頭をかすめつつ、なんとなく手にとった本。

砂の女 (新潮文庫)

砂の女 (新潮文庫)

 

 随分前に購入し、積読になっていたのを読んでみました。

主人公の男が砂山に囲まれた村に迷い込みとらわれる話。主人公の葛藤、抵抗、謀略、そして落ちていく様子は感情移入はできないが、妙に引き込まれます。

ある種のドキュメンタリーのような感じがする文体のせいか、全く知らないのに本の世界に入り込んでしまいそうになる不思議な感覚に陥る感じのする本です。

 

砂=仕事、村=現在社会と考えられなくもない構図が浮かんだときに少しぞっとしました。

何はともあれ、ある人の助言に従ってよかったと思える面白い本でした。